益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

天変地異の当たり年

安かろう悪かろう、と云う。
経験則としてそれは正しいと信じている。
例えば食べ物。
安いものは、結局マズイ。
マズイものは食べ残す。だから結局、損である。
安いスーパーと高いスーパーがあれば、高い方で買う。
同じスーパーで買う時も、迷えば高い品を買う。
都市生活者として学んだことの一つだ。
例えばパソコン。
量販店の安売り、展示処分品などは
買うと結局、後悔する。
スペックの低さ、時代遅れ、だけなら
後で何とかなる。しかし、
使っているうちに分かってくる何がしかの欠陥が
必ずある。その修理に金が掛かる。
つまりは損をする。
パソコンは正常な価格でダイレクトで買うべきだ。
ヘビーユーザーとして得た教訓である。

さて、昨日に続く大変な豪雨禍。
「名古屋沈没」である。
火山、地震、大雨・・と
今年はまさに天変地異のオンパレードだ。どれも
どうしようもない圧倒的な自然の力に違いないが
人間の傲慢や油断が
被害をより過大にしてしまったところもある。
恐れるだけでなく、それを見極めるべきだ。

 大雨のあと秋草を剪りに出て  黒田杏子