益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

祝!日本サッカー一勝

早くもオリンピック開幕である。
サッカー、対南アフリカ戦を見た。
堂々たる逆転勝利。
ロスタイムが長いとイライラしたのは何年ぶりか。
強くなったのを実感する。
ヒヤリとしたのは、終盤容易にパスを奪われるシーンが
何度かあったこと。それ以外は安心して見て居られた。
先が愉しみである。

オリンピックなどで、
無条件に自国「日本」を熱狂的に応援することを
「スポーツ・ナショナリズム」などと
眉をひそめる向きがあるが、全くナンセンス。
それはスポーツ観戦のための、一つの方便にすぎないからだ。
年末の紅白歌合戦で「紅組だ、白組だ」とわざわざ騒ぐのと大して変らない。
「日本組」の一人として、スポーツ観戦如きで
エキサイトするための、それは単なる「方便」なのである。

大衆は敢えて意識的に自らの「役割行動」を選択し
それを愉しむまでに成長したのである。

 口開けて喜劇見る母秋の蝶  寺山修司