2001-02-23 春暑し 今日も食事中の父を見舞う。僅かの食事を時間をかけて休み休み食べているのだからどうしてもその時間とかち合う。相変わらず「全然美味しくない」と愚痴る。しかし、日に日に父の顔色や声が改善していることは確かだ。そのことに安心感を覚える。明日は「ブック」を買って来い、と云う。競馬新聞である。元気な証拠と快諾する。人間、欲望がないと生きてゆけない。今日も汗ばむほどの陽気。花見時分の気温である。夜に入り春雨が音を立てて降りだした。 蛇穴を出て見れば周の天下なり 高浜虚子