花の雨
父の退院が間近に迫ってきた。
多分31日になるとのことである。
最近は徐々に体重も増えはじめたと云う。
腸が、なくなった胃の代替をしはじめた証しなのだと云う。
偉いものである、人体というのは。
入院以来、今日でちょうど二ヶ月が経過した。
私には、永いような短いような不思議な時間だった。
そして今、安堵感と疲労とが綯い交ぜになった状況。
websiteに集中できなかったり
更新が疎かになったりした二ヶ月でもあった。
これからは、私自身がマイペースを取り戻す番である。
終日、花の雨。
桜前線の北上が急である。
「花の雨」という美しい季語を使える頃となった。
雨天だが心は浮き立つばかりである。
花の雨真夜めざむればあらしせり 水原秋櫻子