益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

予備選の意味

自民党総裁選の予備選において
小泉さんが「予想通り」圧勝の勢いである。
党中央にとっては余りにも大差の、
つまり「予想以上」の小泉圧勝に終りそうである。
執行部と地方党員との間の懸隔、
意識のズレを痛感せざるを得ない。
党の危機、国政の危機に対して
地方が鋭敏に反応したこと、
それは現状改革を望む国民の思いを
懸命に吸い上げた投票行動とも言える。
逆に言えば嘗てない強い関心をもって
総裁選を見守った国民が影の主役だったということだ。
このことは新総裁が誰になるにせよ、
非常に重い意味を有している。
なぜなら新総裁は今度こそ
派閥への約束ではなく
国民への公約を待ったなしで果たさねばならないからだ。

好天だが、冷たい風が吹き荒んだ。
この四月から京都で学生生活を始めた
甥が父の見舞いを兼ねて遊びに来た。
一人暮らしの気楽さを満喫しているようで
表情が生き生きとしていた。

 葉ざくらや学舎のこと罰のこと  鷹羽狩行