狂気と正気
小学生殺傷事件の真相が徐々に明らかになってきた。
これまでの報道によると
・事件は計画的であったこと
・容疑者は狂気を装い刑罰を免れようとしたこと
が驚愕すべき事実である。
死刑を望んだ、精神障害者の
「拡大自殺」か?という当初の印象は
全く外れていたことになる。
容疑者は打算的であり現実的であり
いたって「正常」に見えるのだ。
しかし、狂気を装って何の恨みもない幼い児童を
無差別に殺傷した、その行為と精神を
果たして「正常」と呼びうるであろうか?
「狂気」を装う「正気」とは既に「狂気」ではないのか?
あまり深く考え込むと
この容疑者の仕掛けた「罠」に落ちそうな気がする。
昨日来の雨も上がり肌寒いほどの涼しさ。
季語に云う「梅雨冷え」「梅雨寒」である。
猫たちも寄り添いあって活動的ではない。
身一つに耐ふ人の訃と梅雨寒と 皆吉爽雨