益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

鬼の手拍子

注目の証人喚問。
新たな疑惑も飛び出さず、
野党の質問も総花的で、
鈴木さんは頭に来ただろうが、
官僚は胸を撫で下ろしたのではないか?と思う。
官僚の思惑は、今も昔も政治家をコントロールすること。
これまで通り、突出した政治家の排除に成功して
官僚組織は安泰である。
もっともヤバかった「真紀子さん」は、
刺し違えて葬った。
うるさいムネオさんも
今後、どうなろうとその影響力は無に等しい。
官僚の狡猾さと
その読み筋通りに踊らされている、
政治家の哀れな姿を見た思いである。

野党は力不足だ。
テレビ受けを狙っただけではないか?と思わせる。
疑惑が更に深まった、などと言うだけでは
何をしたのか分らない。
まだテレビのレポーターの方が鋭かろう。
言っておくが、これは
試験にパスした人間と選挙にパスした人間の戦いなのだ。
今日は、官僚には到底敵わない国会を再確認しただけだった。

 春一番鬼の手拍子ひびくかな  高橋貞俊