益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

躊躇う

何を書こうかと思案していたら
またぞろ近所から、女児の悲鳴が聞こえてくる。
暫く静かだったのは里帰りしていたためか?
以前書いた「虐待」はやはり続いている。
サッシを閉めていても聞こえてくるほどの声だ。
警察の前に児童福祉関係に言うべきか、と思う。
しかし、躊躇う。
どうして、私が言わねばならないのか、と。
もっともっと近くに居る人間がすべきことではないのか、と。
気分が悪くなるのでもうこの辺でやめておく。

日ハムの同族経営の甘さや弊害を書こうかとも思っていた。
しかし、日ハムの「親子」は実に困ったものだが、
一応のケジメをつけた割にはまだまだ随分と幸せである。
アホらしくて書く気も失せてしまった。
私が敢えてここに書かなくとも
消費者が厳しく断罪するであろう。

 しづかな昼目をあけば早や秋来てをり  染谷十蒙