益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

愚かな誘拐犯のお話

人質をとって立て籠もった誘拐犯が
人質を半分解放したのに
身代金を払わないのは約束違反だと怒っている。
武器を捨てて、人質を全員無事解放すれば
その誘拐犯の体面や生活にも優しく配慮してやろうと
言っているのに・・・である。

北朝鮮のこのところの振る舞いは
またぞろ国際社会からの孤立へと逆戻りしてしまったようだ。
米国は当然のこととして、
ロシアそして後見人役の中国や
国交のあるASEAN諸国さえもが
北朝鮮の現状と行く末に憂慮を深めているのである。
国際社会への「約束」一つ守れないような国家は
確実に滅びる筈である。
それもそう遠いことではないであろう。

誘拐犯に言っておこう。
おまえは今こそ実権のない国王に退いて
国家の民主化に大胆に踏み出すべきである。
あらゆる国家的犯罪行為を即時停止し
核を放棄して国際社会の一員に
頭を下げて加えて貰うことだ。
それ以外に
おまえとおまえの子孫の生き残る道は全くないであろう。

私の言葉を噛みしめてよーく考えてみよ。
わざわざ、しかも無料で教えてやっているのだ。

 冬すでに路標にまがふ墓一基  中村草田男