希望を繋いでゆくべき時
米国が本腰を入れ始めた中東和平。
くだんの和平プロセス=行程表(ロードマップ)は
アラブ諸国の支持を得られそうである。
前途は気が遠くなるほど長く困難だが
希望の灯が漸く点ったことは確かである。
テロリストがテロリストをやめ民族と地域の繁栄に尽力するとしたら。
イスラエル国民がテロの恐怖から完全に解放されるとしたら。
パレスチナが自らの国家を樹立できたら。
世界は現在より数段安全になる筈である。
それは人類社会の大きな進歩と言って言い過ぎではない筈だ。
先を考えると憂鬱な気分にもなる。
楽観論は常に裏切られたからだ。
しかし、
今度こそ希望を繋いでゆくべき時が来たと
私は思うのである。
砂時計砂落ちつげるすゞしさよ 田畑益弘