業(ごう)
酒を断ってほぼ一月。
帰宅後の口の寂しさや間が持たないことにも
ようやく慣れてきた。
晩酌の代わりに
何と!アイスクリームを食べ
早々とまた時間をかけて風呂に入ることで
何とか気分転換を図っている。
この我慢を支えているのは
断酒後の体調の著しい改善である。
身体の軽さ、そして腹具合の好調さ。
私は遅ればせながら
酒の快楽を断つ事で「健康という快楽」を得たのだと思う。
健康は元来、当たり前のことなのであるが・・・。
ただ未だに改善しないことが一つ。
夜、なかなか眠れないのである!
これこそ飲酒三十余年間の業なのであろう。
わが愛するバッハを鳴らしながら
睡魔をひた待つ毎日である。
傷みたるたましひに酒あたゝめむ 田畑益弘