益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

経済制裁を発動する時

六カ国協議は予想通り
さしたる成果を挙げられぬまま終了した。
一回目より約半年、
いたずらに時のみが流れたということがよく分かる。

「六カ国協議」の目的は北鮮の核問題の平和的解決にある。
よって北鮮が、いかなる形であれ核に固執する限り
これからも同じことの繰り返しになるのは明らかである。
「継続協議」と言うが、それは北鮮の「時間稼ぎ」に
手を貸すことにしかならないのではなかろうか?
今回の協議でも目立ったのは
北鮮の不誠実な態度ばかりであった。
核計画を密かに温存しつつ、我々の支援を得ようと企む卑しさ。
拉致問題を交渉のカードに使おうとする悪どさ。

今回の「六カ国協議」は、
北鮮が
・対話によっては決して変わる国ではないこと、
・した手に出ればますますつけ上がること
を図らずも実証することになったのである。

経済制裁を発動する時が近づいてきたと言えるだろう。
先ず、
特定船舶の入港禁止法案の早期成立は当然のことである。
万景峰号の入港を禁止することは
圧倒的多数の国民が支持していることである。

政府の速やかな対応を要求する。
それは、経済制裁と言うより
日本国民のプライドを懸けた意志表明なのである。


 猫の目の半開きなる朧かな  田畑益弘