経済制裁を発動する時
六カ国協議は予想通り
さしたる成果を挙げられぬまま終了した。
一回目より約半年、
いたずらに時のみが流れたということがよく分かる。
「六カ国協議」の目的は北鮮の核問題の平和的解決にある。
よって北鮮が、いかなる形であれ核に固執する限り
これからも同じことの繰り返しになるのは明らかである。
「継続協議」と言うが、それは北鮮の「時間稼ぎ」に
手を貸すことにしかならないのではなかろうか?
今回の協議でも目立ったのは
北鮮の不誠実な態度ばかりであった。
核計画を密かに温存しつつ、我々の支援を得ようと企む卑しさ。
拉致問題を交渉のカードに使おうとする悪どさ。
今回の「六カ国協議」は、
北鮮が
・対話によっては決して変わる国ではないこと、
・した手に出ればますますつけ上がること
を図らずも実証することになったのである。
経済制裁を発動する時が近づいてきたと言えるだろう。
先ず、
特定船舶の入港禁止法案の早期成立は当然のことである。
万景峰号の入港を禁止することは
圧倒的多数の国民が支持していることである。
政府の速やかな対応を要求する。
それは、経済制裁と言うより
日本国民のプライドを懸けた意志表明なのである。
猫の目の半開きなる朧かな 田畑益弘