益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

流転

きょうの自選句。

わが裸体しづかに流転してゐたり  田畑益弘

※「流転」とはとどまることなく変貌し、移ろうこと。
生きとし生けるもの、いや命無き物体さえも
刻一刻、流転しているのである。
時に誰しも、おのれの裸をしみじみと見る。
おのれの裸体は決して嘘をつかない、
おのれの全てを語っている筈である。