2004-06-30 虎が雨・曽我の雨 きょうの自選句。さめざめと虎が雨夜となりにけり吹き晴れてまた思ひ出で虎が雨 田畑益弘※「虎が雨」陰暦5月28日頃に降る雨のこと。「曽我の雨」とも云う。曽我十郎の恋人「大磯の虎」の悲しみの涙だということで「虎が雨」と呼んだ。曽我兄弟の仇討ちがあった、建久4年(1193)5月28日の天気は雨、というところから来ている。虎は十郎の死後、比丘尼となり諸国を行脚するが『曽我物語』真名本は、この虎の大往生によって全十巻を閉じることになる。