2004-10-16 高きに登る きょうの自選句。天網の疎の紺青へ登高す 田畑益弘※重陽の節句の日、古代の中国では山や岡に登って祝宴を開いた。災難除けの行事。よって「登高、高きに登る」は漢詩によく出てくるが、季語としても使われている。ただし、日本では行事としての実体はなく、春季の「踏青」と同じく近傍の山へのピクニックくらいに考えれば良い。なお掲句は「天網恢恢、疎にして漏らさず」を踏まえて詠んだ句であることは理解して頂けるであろう。