益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

天変地異の当り年

体育の日だが、午後から激しい雨。
別にスポーツをする予定などないが、
雨の休日は何か損をした気分である。
鳥取県西部地震の被災地ではこの雨さえも
重大な懸念のひとつなのであろう。
御見舞い申し上げる。
思えば今年は天変地異の当たり年であった。
有珠山、三宅島の噴火、伊豆諸島の群発地震はまだ記憶に新しい。
三宅島の全島民は未だに避難生活を続けている。
専門的にはどうなのか知らないが
日本列島全土で火山地震活動が急に目覚めたような印象だ。
この列島では「ここだけは安全」と言える場所はない、
と思った方がいいようだ。
予知はできないが、備えはできる。
備えあっても憂いはなお残るが
自然の圧倒的な力の前で人間の為し得ることは
目下、備えることのみである。

Raindropのログを更にアップした。
最初から読み返してみると女性の御寄稿が多い。
最近では常連様に混じって
若き?新人も活発に投稿してくれているようだ。
インターネットの普及を実感させられて
まことに喜ばしいことである。

 鰯雲出てゐたる日の東京市  池内たけし