益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

行く秋

この臨時国会森内閣
どれだけ仕事ができるか?と当初から注視していた。
今日までに公選法少年法、健保法、警察法といった
重要法案の改正に目途がたった。
ボロクソに言われながらも相当な仕事ぶりである。
野党の非力もさることながら、
与党三党の結束の固さの賜物である。
成立が見込まれる、いずれの法案も
新世紀、日本社会の在り様に大きく関わる、
含意と方向性を有している。
その決断と実行は評価されるべきである。

景気が相変わらずはっきりしない。
消費は低迷、雇用も求人と求職のミスマッチが
顕在化してきた。
企業家の心理にも翳りが見える。
政府はまだまだ景気対策に軸足を置いた
経済政策を選択せざるを得ない。
「ポスト森」を云々する声があるが、
「ポスト森政権」が「財政再建カード」しか持ってない現状では
寧ろ不安が増幅するのみだ。
IT革命の実現、そのための規制緩和、そして構造改革
現内閣は全力を注いで頂きたい。これは、
政権がたとえ変ろうとも
やらざるを得ないことなのだから・・。

台風崩れの低気圧による雨もようやく上がった。
明日から三連休。
久々の秋晴れを期待しているのだが・・。

   行く秋の虹の半分奈良にあり  広瀬直人