冬の蜂
アメリカ大統領選の混迷がなお続いている。
これ以上、集計の疑義を持ち出せばきりがない。
一度結果を見てしまった再投票は論外である。
早急な政治決断が求められている。
表に出た投票結果で、とにかく勝ったのはブッシュ氏だ。
ゴア氏は潔く敗北を認めるべき時である。
守るべきは体面ではない。
アメリカの、米国大統領の威信なのである。
泥仕合を続けても得るものは何も無い。
ゴア氏の「名誉ある敗北」以外にもはや方途はないのである。
さて、日本では
加藤紘一自民党元幹事長が独りイキがっておられる。
しかし、私にはこの人の政権戦略、政権構想が全く見えてこない。
そもそもこの時期、この不況下
政局に波風を立てる、その感覚自体を疑う。
国民のシラケが、この人には解らないようだ。
将来のある人がまことに残念である。
ふたゝび見ず柩の上の冬の蜂 山田みづえ