明日は逢瀬
明日は久々の逢瀬。
どこへ行こうか?と悩む。
と書いたが実はなんとも思っていない。
行く先は彼女が考える。これまでもこれからもそうである。
私は言うとおりにするだけ、お金を出すだけである。
昔から、私はそうだった。
十代の頃、初めてつきあった女性に
「デートコースくらい考えてきて・・」と言われたことがあったが、
それ以来、そういうことを考えるのは一切やめた。
はっきり言ってそんなことはどうでもいいし、面倒くさいことだからだ。
私は私である。
私は彼女の眼前にいる私以外の何ものでもないのである。
歓心を買うために
デートコース、デートスポットなどを検討する、
自分自身が嫌である。
そういう私を気に入る女性であればそれで良い。
私は昔からずっとそう思っているのだ。
幸い、これまで私は面倒見の良い、忍耐強い女性ばかりに恵まれてきた。
誰もが、私の「そんなことどうでもいい、面倒くさい」
を愛してくれた。
(ま、私がそういう女性を選んできたのだけれど・・。)
今の彼女は教員。
しっかりとデートコースを考えてきてくれる人である。
楽だなぁ。人間関係は、特に男と女は
楽なのが一番、良いんです。
一本の冬木に待たれゐると思へ 長谷川櫂