益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

新聞のこと

新聞の天気予報欄を読むのが好きである。
無機的な記事がほとんどの紙面に混じって
記者個人のプライバシーが現れるからだ。
新聞記者そして新聞に、親近感を持たせてくれる。
きょうの地元紙夕刊「天気予報」担当氏の言。

来年元旦は「泊まり勤務明け」だそうである。
「二十一世紀は仕事場で迎える。」という。
「のんびりと年を越したかったのに。」

などと書いておられる。
素直な独白である。読んでいてほっとする。
記者も読者も同じ「生活者」である。
その一点を見失わない限り
新聞は生き残ってゆくと思っている。
古き良きメディアとして・・。

ポカポカ陽気。
まったく師走の実感がない。
いつからこんな暖冬続きになったのか?と
来し方を振り返ってみる。
とてつもなく寒かった冬を思い出すのは難しい。
それほどに暖冬が続いている。

 きのふありけふまた別の帰り花  島谷征良