益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

寒の内

地元紙・京都新聞夕刊によると、昨今
賀茂川に海鳥や白鳥が渡ってくるようになったそうである。
ホオジロガモやコハクチョウといった、
嘗ては見られなかった渡り鳥が飛来しているそうだ。
水温の高さ、エサの豊富さが原因らしいが、
喜ぶべきことなのかどうか?
長堤を散策する市民には好評らしいが
これも地球温暖化の一現象と考えると
素直に受け止める気にはならない。
生態系への感受性をメディアも我々も
もっと研ぎ澄ますべきではないのか?

好天。しかし、風が冷たい。
明日は雪がちらつくかも知れぬという予報。
暖冬と言いつつさすが寒中である。

 森といふ大きしじまよ寒の内  上田五千石