父のポリープは癌であった。
近々、入院し切除することになった。
三年半前、母を膵臓癌で亡くし、
今また父が癌で倒れた。
父は自分の身体よりも自分が入院中の、
猫たちの世話のことを心配している。
何と哀しく、優しい人か。
私は父の留守を守りつつ、
病院を信用するしかないと考えている。
父の入院中、新作ファイルは休むかもしれない。
御了承願いたい。
・・・「人間、二回は死なないよ。」・・・
父は既に覚悟を決めたようである。
私も覚悟を決めた。
覚悟を決めた者に、もう怖いものはない。
寒夕焼じやんけんぽんの石と紙 鷹羽狩行