益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

嗚呼、自民党!

人には潮時というものがある。
チャンスである。
事を起こすチャンス、身を退くチャンスである。
しかし、わが日本の森総理大臣にはその潮時はないようだ。

殴られても殴られても立っているボクサー、
いやいや、タオルが投げ込まれても
平気でファイトしている猛者と言うべきか。
しかし、森総理を責めるのは筋違いのような気がする。
森総理に辞めていただくのなら
その後任候補が先ずはっきりしていなければやはりおかしい。
しかし、野中さんも小泉さんも
一向に名乗りを上げない。
総裁選をやるのだから、候補がいなくてはならないのだが、
一体どなたが候補なのだろう?

(野中さん小泉さん以外では古賀さんか河野さんか?
まさか加藤さん、山崎さんということはないと思う。
高村さん、平沼さん、麻生さん、柳沢さんも有望な「若手」だしな。)

第一、総裁選のやり方一つ決まっていないというのは
ほとんど異常事態と言うべきだ。
昔の自民党には
こんなことはなかったはずだ。
私はこの期に及んでも
自民党以外の政党には政権担当能力はない、と
考えている者だが
このところの迷走ぶりにはほとほと悲しくなってくる。
森総理の存在感が寧ろ増しているではないか。

昨日も今日も花冷え。
この寒さで桜が長持ちしてくれると嬉しいのだが‥。

 光陰のやがて淡墨桜かな  岸田稚魚