ラストチャンスですよ!
これまで自民党総裁選といえば
やる前から帰趨の決したつまらないものだった。
派閥力学が選挙の全てだったからである。
しかし今回はどうやら趣を異にしているようだ。
大本命・橋本さんが
ようやく立候補を表明するようだが
どうも元気がない。
大派閥が決して一枚岩ではないことと
地方の発言がかなり影響しそうなことが
「元総理」の憂鬱となっているようだ。
それだけ自民党の危機感が
今回ばかりは流石に大きいということだろう。
かくて、総裁選が俄然面白くなってきた。
それは自民党自身にとっても
また国民にとっても歓迎すべき事態なのである。
各候補者は派閥力学にではなく是非
国民世論に訴え国民世論を味方につけてもらいたいものだ。
地方もまた意識すべきは中央ではない、国民である。
この総裁選が自民党のラストチャンスであることは
誰の眼にもあきらかなはずである。
今日も夏日。
寒過ぎたり暑過ぎたり
まことに過激なこの春である。
大晩春泥ん泥泥どろ泥ん 永田耕衣