内憂外患
有難迷惑ならまだマシである。
ただの迷惑というべきであろう。
台湾の李登輝前総統の来日を
政府はとうとう認めてしまったようだ。
日中関係の極めて微妙なこの時期を狙っての
ビザ申請であったことは明白だ。
目的がなんであれ、来日すること自体が
政治的意図を持っているのだ。
それを知りつつ拒否できなかった、
政府の右往左往、主体性の無さは、
情けないの一語である。
降って沸いたような、つまらないことで
日中関係は今後大きく損なわれる可能性がある。
次の首班が誰になるにせよ、
これは大きな難題である。
経済という内憂に加えて
この新たな外患も容易ではない。
徐々にではあるが父に食欲が出てきた。
私が美味そうに「ざる蕎麦」を食べるのを見て
自分も食べたくなったそうだ。
もちろん喜んで食べて頂いたことは言うまでもない。
春深き混沌君われ何処へ行く 三橋敏雄