梅雨兆す
世界が揺らいでいる。
インドネシア、ネパール、ペルー、そうそうフィリピンも・・。
伝えられないが揺らいでいる国は無数にあるのだろう。
それは為政者の権力闘争の域をはみだした、
かつてない揺らぎのように見える。
二十一世紀。
情報が瞬く間に、遍く世界中に行き渡る時代。
それは人類がこれまでに経験したことのない
「情報化社会」の現出を意味する。
社会の成員全てが等しく同じ幸福を要求しだした、
時代と言えるだろう。
政治は社会の全員に幸福を約束する仕組みではない。
多数の幸福を代弁し追求する装置である。
そんな政治への「意趣返し」が
世界規模で蠢いているように思う。
疎外か同一化か?答えはいずれ出る。
蒸し暑い一日。
いよいよ入梅か?
空よりも風に梅雨入の兆しをり 廣瀬ひろし