「郵便による空爆」

炭疽病感染が米国で広がりを見せている。
テロか悪質ないたずらか？断定はできないが、
マスメディアが主に標的となっているところが
暗示的である。
この事件がテロリストの仕業だとすれば
また彼らは我々の一歩先を行ったことになるだろう。
我々はマスメディアを通してしか「戦争」を知り得ない。
現代の戦争はマスコミによって世界に伝えられる、
「イメージの戦い」でもあるのだ。
犯人がテロリストだとすれば、
彼らの狙いはメディアへの恫喝ということであろう。
先ずは米国のメディアを攻撃し、他国のメディアを威嚇し
自らのテロを「聖戦」に仕立て上げたいのであろう。

米国のタリバン空爆は確かな成果を上げている。
しかし、テロリスト？の「郵便による空爆」も
心理的に大きな成果を上げていると言わざるを得ない。
マスメディアもまた彼らに「覚悟」を迫られているのである。

　月の出はいつも冷やか戦あるに　　香西照雄