ナルは誠に幸せな猫です

一日中、ナルと過す。
今日はサンルームが程よい暖かさだったので
寝床を作ってやった。
気持ち良さそうに夕刻まで眠っていた。
しかし、相変わらずほとんど食べない状態が続いている。
これまで大好物だったものも一切駄目。
無惨にも既に骨と皮だけと言うべき姿態である。
だが、苦しんでいる訳でも痛がっている訳でもない。
水だけを飲んで、植物のように、動くこともなく
生きている。
私にはそれが、死を待っている、としか思えないのである。
それが、寿命というものなのであろう。
交通事故や病気で早死にする多くの猫たちを思えば
実に幸せと言うべきなのだろう。
これからも出来得る限りのことはしてやろうと思っている。
ナルにはもはや迷惑なのかも知れないが
一日でも長く生きていて欲しい。

多くの常連様からメールや掲示板に御見舞のお言葉を頂いた。
優しい御気持ちが身に沁みて嬉しい。
ありがとうございます、
ナルは誠に幸せな猫です。

　恋猫のかへる野の星沼の星　　橋本多佳子