益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

今年も早や後半

某誌より依頼された、
締め切り間近の俳句とエッセイをなんとか用意する。
最近は大抵「ワープロ原稿可」なので助かる。
原稿用紙にペンで書くなどということを
長らくしていない。
昔、原稿用紙は何よりのフィールド、ペンは最大のツールだった。
今、それらは、私にとってノスタルジーのひとつに過ぎない。
全てをパソコンでやってしまう現在。
それが、良いのか悪いのか考えたこともないが、
得意だったペン字が壊滅的に下手になったことは確かである。

七月。今年も早や後半である。
光陰の早さ、短さを痛感する。
年半ば、そして梅雨半ば。
午前中の冷え込みが午後は一転して
蒸し風呂のようになった。
今夜は久々に寝苦しそうだ。

 梅雨の蝶むかしのはなし聴いてゐる  黒田杏子