冷夏かも知れず・・・
雨の日曜日。
夜になってからいよいよ激しく降り出した。
低温傾向も続いている。
過し易くて良いが、明日からもう七月である。
既に冷夏と呼ぶべきなのかも知れない。
七月は俳句では既に晩夏なのである。
気象台が梅雨入りを宣言した頃は
真夏日の連続だった。
七月を目前にしての、この冷え込みは
今年の不順な天候を象徴していると言えそうだ。
大学生の甥っ子が遊びに来る。
彼には、例の「幼児虐待」を伝えてある。
「やっぱり、いまだに悲鳴が聞こえますね・・・。」
テレビに熱中しながらも、
彼はしっかりと耳を澄ましている。
私の暗澹たる気持ちを
共有させてしまったのは
良くないことだったのかも知れない。
さかづきを置きぬ冷夏かも知れず 星野麦丘人