益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

昨夜の続き・・・

最初は夫婦喧嘩と思っていたのである。
元気なヤンママがいるなぁ・・・と。
しかし、男の声が全く聞こえない。
いつもいつも女の子の悲鳴、絶叫が聞えるばかり。
昨年の暮ぐらいから、これは虐待だと確信した。

警察に届けようか?と幾度も考えた。
しかし、「実は虐待ではなかったら・・」という思いが
いつも頭をもたげた。
所詮、他人のプライバシーである。
五月蝿いことを除けば、
私の人生には何の関係もないことだ。
関わらないのが、ベストではないのか?
・・・そうして
私はこれまで知らぬ振りをし続けてきたのである。

昨夜の日記を読んだ方から多くのメールを頂いた。
誰もが我が事のように心を痛めて下さっている。
読者の皆様の優しさとともに、
児童虐待が極めてポピュラーで、
深刻な社会問題であることを如実に感じる次第である。

私はどうすれば良いのだろうか?
私はまだ、
昨日今日の日記に
「不確かなこと」を初めて記したに過ぎないのだ。

 はだかではだかの子にたたかれてゐる  種田山頭火