「選食」

あの雪印の牛乳に始まって
今日のＵＳＪの期限切れ食材に至るまで
この国の食い物への信頼を
地に貶める事件、不祥事が
相変わらず連綿と続いている。
多分これからも陸続と露見してくるのであろう。
そういったことに余り神経質でない私も
さすがに呆れている。
毎日、何を食わされているか解らないな、と思う。
安心できるのは
今のところ「米」だけではないのか？などと思ってしまう。

食品の安全性、正当性を完全にチェックするのは
行政が本気になってもなかなか困難なことであろう。
結局のところ、我々消費者には
供給側の「商道徳」という
他力本願しか残されていないように思うのである。
安直な「飽食」の時代はいま完全に終ったと言うべきだ、
自らが賢く選ぶ
否応なしの「選食」の時代になったのだと思う。

　兄弟の夕餉短し冷奴　　加藤楸邨