「朽ち惜しさ」
織田信長が明智光秀の謀反で、
非業の死を遂げる「本能寺の変」ほど
日本史上、口惜しい出来事はない。
もしも信長が生きていたなら、
そのまま日本の統治者になっていたなら、
現在の日本さえも全く違う国家になっていただろう
と考える。
信長は鎖国をしなかったであろうから、
日本の近代化は格段に早まったであろう。
富国強兵も殖産興業も数百年早く
達成されていたであろうと思う。
歴史に「もしも」はナンセンスだが
信長の死がこの国にとって
大いなる損失であったことは
疑うべくもないことであろう。
大河ドラマ「利家とまつ」を見ていた。
「本能寺の変」をTVドラマで見る度に
いつも同じ「朽ち惜しさ」を覚えてしまう。
炎天の遠き帆やわがこころの帆 山口誓子