益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

九月

今日から九月。
俳句では既に仲秋である。
しかし、秋めくどころか真夏並みの暑さが続いている。
朝晩は確かに少し楽にはなったが、
まだまだ冷房の御世話にならねばならない。
今年の暑さは厳しく長いようだ。
年々にその傾向が強まっているような気がする。

さて、テレビニュースで今知ったことだが、
長野県知事選で田中康夫前知事が
当確になったそうである。
失職を選択したリベンジが奏功したということになる。
それにしても、いつも感心することなのだが
開票率1%でよく当確が出せるものである。
過去のデータとの比較や出口調査等が
その根拠になっているのだが、
その確度の高さには毎度驚くばかりである。
残された関心事は
田中さんが、どの程度勝つか、ということだ。
圧勝ならともかく僅差なら、議会との確執を
これからも引きずらねばならないのではなかろうか?

 動きだす雲のたちまち九月かな  桜井京子