益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

長電話

「彼女」と長電話していて
気づけば午前零時をとうに回っていた。
頻繁に逢える人ではないので
否応にも電話が多くなる、そして長くなる。

「彼女」のプライバシーは一切書かない。
ただ、生涯つき合って行ける女性に
ようやくめぐり逢えた、
とだけ記しておく。

「彼女」と話していると癒される。
私の孤独は半分になった。

 あたたかき十一月の回り道  松吉良信