2003-02-26 安保理の「自己撞着」 米英の圧力が強まると査察協力を小出しにするイラクである。しかし、決議違反のミサイルを廃棄することはしない。あくまでも「小出し」。それは「即時」「全面的」を求める安保理決議への明らかな違反である。そんなイラクに更に時間的猶予を与えようと言う国がある。それが自らも賛成した決議に対する「自己撞着」であることをどうして理解できないのであろう?哀しいかな安保理は今、イラクの手練手管によってその権威を失いつつあると言えるだろう。安保理が決然たる団結と意思を示せなければ武力行使以外に方法はないのである。 蟻穴を出て信長の草履の上 田畑益弘