益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

悪が裁かれる時

快晴、
暖かくなって春を実感する一日。
これからも春寒の日はあるだろうが
疑うべくもなく春は定かになりつつある。

さて、イラク
問題のミサイルの
「原則廃棄」を書簡で明らかにしたそうだ。
またも査察協力の「小出し」戦術である。
くだんのミサイルの数も配置場所も明らかにせず、
一片の紙切れで譲歩したかのように見せかける。
それは
国連を、世界を愚弄する行為に他ならない。
イラクは遂に「最後の機会」を逃してしまった
と言うべきであろう。

残された問題は
「いつ武力行使に踏み切るか?」という
一点のみだ。
悪が裁かれる時が来たのである。


 蝿飛んで清少納言筆を止む  田畑益弘