益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

深層心理学的に言えば・・・

貧しくて出来の悪い子供が
金持ちの大人に喧嘩を売っている。
何とかお金持ちの顔を
自分の方に向かせたい、
相手にして欲しい、と言うのである。

このところの北鮮の挑発行為を
解りやすく喩えればこのようになる。

元より大人は、金持ちは、忙しい。
出来損ないを
まともに相手にする気もなければ、
目下そんな暇もないのである。
その気になって喧嘩をすれば、
赤子の手を捻るようなものなのである。

一般的に
力の差、経済力の差、知能程度の差が
余りにも甚だしいと
コミュニケーションは不可能になるものである。

貧しくて出来の悪い子供は、
出来損ないであるがゆえに
そんなことすら理解できないのであろう。
出来損ないは懲りずに
大人に喧嘩を売り続けるに違いない。

深層心理学的に言えば
この貧しくて出来の悪い子供は
自滅したがっていると言えるのである。
そう遠くない日に大人は
その阿呆の子供の潜在願望に
きっちりと応えてやる予定なのであるが・・・。


 捨仔猫捨てられしこと未だ知らず  田畑益弘