益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

草葉の蔭で慟哭しておられる

辻元容疑者らの秘書給与詐取事件。
逮捕の正当性を実証する事実が陸続と明らかになってきた。
土井たか子の側近、五島容疑者が
辻元容疑者の詐取の指南役であったことを認めたようである。
これまでの任意の事情聴取では
「辻元容疑者が詐取を自分で思いついた」
ということになっていたのだが、
そんな誤魔化し、責任転嫁が通用しなくなったということだ。
新人議員がどうして一人でそんなことを思いつくと言うのか。

五島容疑者は土井たか子党首と二人三脚で
永田町を歩いてきた人物である。
詐取指南の事実を土井たか子が「知らなかった」というのは
極めて不自然である。
むしろ土井たか子が五島容疑者に指示して
指南させた、と考える方が自然であろう。
また、この「秘書給与詐取」という錬金術
辻元容疑者に始まったことではない筈だ。
社民党では永らく当然のこととして行われていた、
と考えるのが常識であろう。
即ちそれは「組織ぐるみ、党ぐるみの犯行」であったことを
強く暗示しているのである。

昨夜の土井たか子の惨めな記者会見を御覧になった方も多かろう。
結局は詐取事件の説明は何もなさず
「知らない」「辞めない」の苦しい繰り返しであった。
三権の長まで務めた、
嘗ての清廉潔白な人気女性政治家も地に墜ちたものである。

昨夜、土井たか子はあの辻元容疑者のように
嘘泣きをしてみせた。
自浄能力を失したその見苦しい姿に
恩師・田畑忍先生は
草葉の蔭で慟哭しておられるであろう。


 平成も十五年なる水虫よ  田畑益弘