益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

いつでも可能な選択

北鮮が六カ国協議を受け入れた?とのことである。
国際的な約定も、二国間の取り決めも
勝手に反古にしてしまう国の言うことである。
国策として
贋札を作り覚醒剤を売り捌き人攫いをする国である。
甘い考えは持ってはならない。

大体、この協議にどれほどの意義があるのか
甚だ疑問である。
北鮮がブッシュ政権の足元を見て
時間稼ぎに出たと考えるのが常識だからである。
米国はイラクで忙しいのである。

我々はこの協議は
「次のステップ」への前ステップとしてしか評価していない。
協議が不調に終れば、三カ国協議のように
一度で打ち切ればよいことである。
もとより
北鮮の核関連施設への先制爆撃は
いつでも可能な選択であるのである。
要するに北朝鮮の出方次第である。
時間稼ぎは決して許されないのである。
そうそう、体制の保障などあり得ないことだ。
民主主義国が独裁体制に保障を与えることなど
幼稚な独裁者の勝手な幻想に過ぎない。
あんまり笑わせてはいけない。

とにかく、この六カ国協議は
北鮮が「まともな国家」になる最後のチャンスである。
ま、無理であることは分かっているのだが
一応言っておいてやる。


 滝音に濡れてゐたると言ふべけれ  田畑益弘