益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

切なくも安堵した夜・・・

暑さ寒さも彼岸まで、というが
これほど急に涼しくなると戸惑うものである。
朝はなんと暖房を少し入れたのだが
暑苦しくなってすぐに切ってしまった。
しかし、サッシを開けていると肌寒いし
閉め切ると蒸し暑く感じる。
気温はこれで平年並みなのだと思うが
「冷夏・秋暑」の後の急激な秋冷は
体調に微妙に影響を与えている。

数年前に別れた人と数年ぶりに電話。
彼女は全く変っていなかった。
元気なことを確認できて
切なくも安堵した秋分の夜である。

 小鳥来て三時のおやつは文明堂  田畑益弘