益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

昨夜の日記に関して

「戦闘地域と非戦闘地域の区別は歴然としてある。
安全地域と危険地域の区別がないのである。」
と昨日の日記で書いたことに関して。

非戦闘地域とは、例えばテロの標的になったイタリア軍
活動していた地域である。
また近い将来自衛隊が派遣される地域のことである。
しかし、そこが「絶対安全か?」というと
「それは分からない」としか言いようがない。
安全だと思われている所を狙ってくるのがテロリストだからである。

あのビンラディン
テロの標的、対象となる国に日本をも挙げている。
つまり日本は
「当然非戦闘地域だが絶対安全な地域ということではない」
ということである。言い換えれば、
テロリストがこの世に存在する限り
石破防衛庁長官の言う通り
「世界に安全なところはない」のである。
だから米国は戦っているのだし
国際社会も怯むことなく一致して戦わねばならないのである。

あの9月11日を思い出してみよ。
ツインタワー、ペンタゴンホワイトハウス・・・
誰もがその安全を疑わない所で同時テロは起きた。
テロリストを前にして
非戦闘地域が必ずしも安全地帯を意味しない」ことは
余りにも明らかであろう。

自衛隊派遣は先日の総選挙で国民に容認された。
可能な限り速やかに派遣すべきなのは言うまでもないことだ。
「安全ではない」と躊躇うことは
テロリズムに屈することを意味する。
「安全ではない」と躊躇うのなら
世界に自衛隊の派遣先などあろう筈がないではないか。

昨夜の日記に質問があったので補足しておく。

 冬眠の蛇まぼろしにまぐはふか  田畑益弘