混同・・・失笑と失望

イラクでテロが起こる度に
自衛隊派遣見直し論が高まるこのごろである。
米国との信義、そして国際貢献を度外視し
ただただ「日本人はイラクで死んではならない」という
手前勝手な言い分に私は非常に恥ずかしい思いをしている。

現憲法の制約はもちろんある。
派遣に慎重にならねばならぬのはそのせいだ。
(だから、愚かな憲法は改正せねばならないのである。)
しかし、
とにかく「派遣を撤回せよ」などという妄言を
野党第一党の党首が臆面もなく吐くことに
この国の政治レベルの低さをあらためて知る思いである。

戦闘地域と非戦闘地域の区別は歴然としてある。
安全地域と危険地域の区別がないのである。
なぜなら、テロリストは安全と思われている地域にこそ
テロを仕掛けてくるのだから・・・。

上記のことを混同してこの国の政治家、
特に野党政治家や反米メディアは幼稚な議論を展開している。
日本の野党が所詮反対するだけの野党でしかないこと、
この国の政治家が言語能力・論理力において
きわめて劣っていることの何よりの証しだと
失笑と失望を禁じ得ないのである。

　北風や大きな背なの父なりき　　田畑益弘