「H2Aロケット」の打ち上げ失敗
終日、雨。
台風の影響なのかどうか知らないが
まことによく降るものである。
気温はかなり高めのようだ。
足元をストーブで暖めながら窓を開けている。
まもなく師走という実感がわいて来ない。
さて、注目されていた「H2Aロケット」の打ち上げが失敗した。
「ひまわり」の後継衛星も新たな軍事偵察衛星も
虚空の藻屑となってしまった。
残念と言うより憤りを覚えるくらいだ。
巨額の税金を無駄にしつつ
国威発揚どころか国威を貶めているのである。
毎度のことながら
「残念だ」「申し訳ない」と頭を下げて済む問題ではないだろう。
先ず原因究明が肝心だが、
ハード面だけではなく
人材や研究開発体制といったソフト面にも
欠陥があると思わざるを得ない。
言うまでもないことだが、
所轄官庁・担当大臣の責任も限りなく重い。
今回の打ち上げの失敗は日本の衛星ビジネスにとって
致命傷に近い衝撃である。
日本の技術力そのものへの信頼が大きく揺らいでいることを
関係者は肝に銘ずるべきである。
あはあはと零戦現るゝ青写真 田畑益弘