益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

手ぶらで帰ってきたら

北鮮があの、例の田中外務審議官殿を呼んでの御相談である。
六カ国協議を前に美味しい話を仄めかして
日本の世論を和らげようとしているのであろう。
元より我々はかの国の言葉を信用していない。
かの国が我々の信用を少しでも得たいのなら
行動で示す以外にはないのである。
拉致問題の全面解決、その第一歩である「家族の帰国」という
アクションは簡単なことである。

拉致問題の解決は日朝国交正常化の大前提であり、
来る六カ国協議の成否を左右する重大な要素の一つでもある。
この点に関して、日米の認識は完全に一致している。
拉致問題において
北鮮が、誠実な行動をとらない限り
六カ国協議の進展は在り得ないということである。
こんな簡単なことくらい
金正日も解っていると思うのだが・・・?

さて、あの、例の田中審議官殿である。
手ぶらで帰ってきたら今度こそ更迭だよな。

 春一番二番三番大空虚  田畑益弘