目覚めの「鬱状態」
お昼前より雨。
徐々に本降りとなったが、
夜も更けた現在、京都地方の雨は上がっている。
暖かな雨、まさに花の雨だった。
いよいよ明日は年度末。
会社の大晦日のようなものである。
来客も少なく、各企業が一旦内向きになり
新たな戦略を打ち出す季節である。
景気回復が本格化してきた昨今だが、
生き残りへの企業の競争は寧ろ激しくなってきている。
企業にとっても従業員にとっても
「右肩上がり」の神話は既に完膚なきまでに打ち砕かれている。
企業が生き残りの戦略を個々に考慮しているように
勤め人一人一人が
自らの生涯戦略を練らねばならない時代である。
しかし元より、それは当たり前のことなのだ。
日本の勤め人はいまだに
目覚めの「鬱状態」に戸惑っているように思える。
地球儀の北極海の春の塵 田畑益弘