2004-05-20 潮騒(しほさゐ) きょうの自選句。短夜の窓しほさゐに開きおく 田畑益弘※「潮騒」といえば先ず三島由紀夫の小説を思い浮かべる。三島作品に傾倒していた高校時代に読んだように思う。日本語の美しさに恍惚とした記憶がある。その三島由紀夫は、私の高校二年の時に割腹自殺した。大変なショックだった。当時の首相は「気でも狂ったのか?」と言った。私のクラスの担任教師も、鸚鵡にでもなったかのように「気でも狂ったのか?」と言った。その時、鋭くこみ上げてきた、言いようのない憤りを私は今でも鮮明に覚えている。