益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

鱧(はも)

きょうの自選句。

鱧食べて下卑たる話する勿れ  田畑益弘

※東京にいた頃、よく聞かれた。
「鱧ってどんな魚?」「どういう風に食べるの?」「どんな味?」・・・。
関東では鱧はあまり食べないのだった。
関西の料亭では、夏の定番。
鱧料理のない料亭はない。
祇園祭は鱧祭とも呼ばれるほどなのだ。
格好は鰻、穴子に似ているが、
白身の、淡白な味の高級魚である。
「東男にはわからない味だよ。」と、私はいつも応えていた。
御免な。