2004-09-12 きりぎりす きょうの自選句。きりぎりす二匹にすれば鳴かずなり 田畑益弘※幼い頃、「ぎす売り」がよく来た。竹を編んだ虫籠にきりぎりすが一匹。虫売りが黙っていても、きりぎりすがめいめいに鳴いて自ずから「商い」をしていた。父母にねだってよく買ってもらったものである。きりぎりすには「孤独」が似合う。二匹にしたことはなかったが、意識しあって?多分鳴かなくなる、と私は思う。