益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

歴史の幕

金大中大韓民国大統領を空港に誰が先ず出迎えるのか?が大きな関心を集めていた。
朝鮮民主主義人民共和国金正日総書記・国防委員長自らがその役を果たし、
南北首脳の握手がいきなり実現した事はまさに歴史的画期的出来事であった。
たとえそれが北側の意表をつく演出であるにしても、そのこと自体彼らが
世界を、世界の目を意識している何よりの証しだからだ。
朝鮮民主主義人民共和国を国際社会に迎え入れるということは
彼らに国際社会の視線をはっきりと認識させることに他ならないのである。
宥和と共存への第一歩は華々しく刻まれた。
分断から統一への流れが着実なものになるよう、
われわれもバックアップを惜しむべきではない。

夕刻から雨。蒸し暑い一日。
いよいよ選挙戦がスタートした。
各党首がさまざまなことを言っている。
巧言令色鮮(すく)なし仁、である。
新世紀の日本と自分を見据えた投票にしたいものだ。

 沖は梅雨雲歴史の幕のとざされて  中村草田男